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第40話 Feria del Agricultor (フェリア)朝市 その1
 日曜日の所もあるらしいが、コスタリカでは、いろんな地域で毎週土曜日に朝市が開かれている。我が家の近くで、歩いて10分ほどの所にある朝市は、早朝5時半ぐらいから開店しているらしいが、6時過ぎに行ってもかなりの人出だ。何店舗出ているのか数えたことはないが、通り一面にビッシリ店が並んでいる。また、朝市はたくさんの人が出入りするので、野菜、魚介類、卵等の食品、花、金魚、アクセサリー等を売る人だけでなく、いろんなビジネスが成り立っている。

 まず朝市の近辺で目にするのが、車で来た人のために警棒だけを持った自称「車番」のオジサンや子供たち。いつも同じ場所で車の見張りをしている。初めてその場所に駐車すると、そこの番人が「俺が見ているから」と、人差し指で自分の目を示して合図する。こちらは、「お願いね」と手でも振れば交渉成立。それからは、自分のお気に入りの場所に駐車して、顔見知りになった番人のオジサンと朝の挨拶をすればよい。料金は100コロン(現在1ドル=約400コロン)、帰る時に払えば問題ない。

 自宅から自分の買い物カートをゴロゴロ引っ張って歩いて来る人もいるが、買った重たい野菜類を運ぶためのカートを300コロンでレンタルしている人が朝市の入り口にいる。私は、最初に行った時に、大きな袋を「Bolsa、Bolsa ボルサ、ボルサ」と売っている人から買って、今だに使っている。歩きながらロテリア(宝くじ)を売る人、雨季になれば傘売りなどもいる。私の知る限り、8年近く前からずっと、恵んでもらうためにカップを持ってジャラジャラ音を出しながら、通りを歩いている盲目の人がいる。

 朝市の場所になっている通りには、場所を区切ったラインと番号が黄色のペンキで書かれていて、そこに屋台式の店舗を出す。たまに、いつも買うお店が移動しているのは、学校の席替えではないが、くじ引きでもするのであろうか。皆同じような品物を売っているので、店の名前などないから、場所が変わると探すのが大変。売っている人物の人相、仕草、売り方等、主婦の厳しい目でチェックして買って、お店を覚えるようにしている。というと、すごく厳しくチェックしているように思えるが、実際は、コスタリカ人が多いのだろうが、皆同じ顔に見え、顔を覚えるのが得意な私でもあれだけの店と人の数で、最初の何回かは「この人だったかしら?」と悩んだものだった。ところが、不思議と一回気に入ると、他のお店よりその人の品物が良く見えて、同じお店に足を運びたくなる。

つづく
 

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