英語がチョボチョボ、スペイン語の全く解からない老いた夫婦が、サンホセに知人が居るからと、いとも軽い気持ちで成田を飛び立った。
先ずトラブル。ロスで乗り換えた航空機は、搭乗直前に行き先が変更されている。サンホセでなく、サンティアゴ行きとなっている。嫌な予感がするが搭乗した。
サービスに回ってきたスチュワーデスは日本語が解からない。解からないなら英語は 通じるだろうと身を乗り出すが“No”と困惑顔(顔は奇麗なのに………)なのには、これでも国際線かと、自分がスペイン語を話せないのを棚に上げて憤慨しきり。挙げ句の果てには入国カードを貰えなかったばかりに、サンホセの空港では、冷や汗かきかき右往左往する羽目になってしまった。
それとなく感じ取ってくれた親切な観光客の一人が、係官と思しき人と会わせてくれて、どうにか入国審査をパス。バゲージのターンテーブルの脇で待つ(別便だったための待ち合わせ場所)K氏を見つけた時には、興奮もどこへやらすっ飛んでしまった。建物の外に出ると、初めてお会いするT夫人が出迎えて下さって大変感謝だった。
以降、K氏とTご夫妻には、大変お世話になってしまった。」 |