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第16話 キンセ・アニョス (15歳)―その1
 身体的にはおとなに近づいたように見えるけど、精神的にはまだまだパパとママに甘えている、15歳(キンセ・アニョス)はそんな年頃ではないでしょうか。

 ここコスタリカを含むラテンの国の女の子たち、そしてその家族にとって、彼女たちの15歳を祝う誕生日はとても重要な日。盛大に祝い、また、祝ってもらいます。家庭によってパーティーのやり方はさまざま。ケータリング・サービスとダンスは欠かせないので、イベント屋などを呼んで自宅の庭で行う家族、会場を借りて行う家族と、わが娘も何回か呼ばれたことがあるけれど、先日のパーティーはとりわけ豪華でした。

 ラテンの人は前もって準備するのは苦手だと思っていたけれど、さにあらず。娘のこの人生のビッグ・イベントに関しては、両親の熱の入れ方、準備たるや全然違った。今年3月のパーティーなのに、昨年の9月から親しい友人にまずは口頭で案内。場所も確保。娘は特に仲のいい友人の一人なので、着るドレスの準備にも早くから参加。主役のマリエラのご両親は、衣装の生地をコスタリカで探したけど気に入ったのが無く、仕事でアメリカに行った時にドレスを購入。友人代表の娘たちの分まで買ってきてくれました。ところが、その既製品のドレスも仲良し3人組は満足できず、色々アレンジしてなんとか当日に間に合わせました。ドレス一つをとってもこんなに大騒ぎなのだから、その他のことはもっと大変だったのではと、同じ親として彼らの奮闘振りが目に浮かびます。

 そのパーティーに私たちも招待されました。場所は山の上のほうにあるヨーロッパ風ロッジホテル。午後6時スタート予定なのだが、ホテルにいる人はチラホラ。やはり、時間通りには始まらないな〜と、山の木々の香りがする綺麗な空気を楽しみながら散歩していたら、突然の停電。すると、ポワ〜ン、ポワ〜ンと数匹の蛍が、暗闇に慣れていない私たちの目の前を踊っているではありませんか。日本の種類とは違うのか、お尻の先端部分ではなく、下の部分が光っているような。蛍は暑い夏のものかと思っていたけど、こんなに寒いくらいの気温の所にもいるのねと、隣の男性は主人だったけど、思いもよらない蛍の登場でロマンチック気分に浸りました。場所が山の上で、案内もろくに無くわかりにくいこともあってか、来るのに道に迷った人も多く、結局1時間以上遅れて始まりました。

つづく

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