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第17話 キンセ・アニョス (15歳)―その2
 始まる前、登場の仕方などを友人代表の娘たちに、イベント・コーディネーターが繊細な腕、指の動きでオーバーに感情を込めて指示。さ〜、本番。音楽に合わせてドレス姿の3人の女の子たちが、これまた14〜5歳のスーツ・ネクタイ姿がまだ初々しい仲の良い男の子たちにエスコートされ、名前を呼ばれて順番に、打ち合わせ通りに登場。そして、主役のマリエラは、薄いクリーム色のドレスを身にまとい、頭にはティアラ、手にはブーケ、まるで結婚式のよう。いとこ(気に入った男の子がいなかったのか?)に付き添われて厳かに登場。スローな音楽に変わり、マリエラはパパとダンス。しばらくして、3組の友人代表たちも、いつものダンスパーティーでする乗りのいい慣れたダンスではないからか、ぎこちなく(練習の甲斐なく?)、肩に力が入ったカチカチな動きで足を踏みそうになりながらダンス。なかなか微笑ましい。いいなぁ〜、と思わず私はよだれが・・。

 お父さんの喜びと感謝のスピーチの後乾杯、そして、大きなケーキが運ばれ、皆で 「 !Feliz Cumpleanos! 」(フェリス・クンプレアニョス=ハッピー・バースデイ)を合唱。各テーブルでつまみを食べながら歓談、一方、若者たちはディスコ・ミュージックに合わせてダンスタイム。そこへ、またも停電。大人たちは、静かになりかえって会話が弾み、おしゃべりに花が咲く。コーディネーターや両親は、ろうそくを運びながら、「楽しんでいますか?」と、食事を出す前に停電になってしまったことをいたく気にして回ってきたが、「かえって会話が楽しめていいわよ」と言う同じ テーブルの人たち。私も必死に片言ながら会話に入る。かなり長い間続いた停電の後、バイキングのディナータイム。

 その後、また音楽がかかり、親族の一人とおぼしき陽気なおじさんに手を引かれ、ダンスの輪に入った私。皆で1列になり、会場の外まで繰り出し楽しいひと時を過ごしました。終わりの挨拶があるわけではなく、10時半を回ったところで、チラホラ帰っていく人たちを見て、私たちもそろそろ失礼するために、踊っているマリエラと両親にもう一度お祝いの言葉を述べて、お別れのベシートをして帰りました。習慣は違っても、子供の成長を盛大に祝うのは、どこの国の親も同じなのですね。

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