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第28話 Un Mercado improvisado
(ウン メルカド インプロビサド)――― 即席市場(いちば) その3
 私が特に気に入っている場所は、大きなショッピングモールへ向かう道の途中のロータリー式交差点。買い物客の車が行列をなしてゆっくりモールへ向かって走るのを狙って、子犬の即売所となっている。ブリーダーや、自分の飼い犬が子犬を産んだので売りたい人などが週末集まって来る。この子犬たちを一目見るだけでも、かわいくてたまらなくて、ちょっと得した気分。いろんな種類のフニャフニャしたかわいい子犬たちが飼い主の腕に抱かれて、頼りなげにこちらを見ている。その目と合ってしまうと、買う気がなくても、皆、思わず徐行して見てしまう。猫好きの人には悪いが、コスタリカ人の多くは、猫より犬が大好きだ。

 3月6日の新聞(La Nacion)によると、その場所では5年程前からこの光景が見ら れるようになり、大多数の子犬は予防接種を受けているとのこと。売る方は、獣医に 払う手数料を浮かせて、安い値段で売るために来ているそうだ。そして、車に乗って いる恋人達が彼女にせがまれ、また、子供に泣いてせがまれた親が買ってくれるのを 待っている。

 また、別の場所で、45秒のストリートパフォーマンスを楽しんでいる若者達がいる。彼らはそれを “Hacer semaforo =Do traffic light =信号をする” と呼んでいる。信号が赤のわずかな時間の45秒は、彼らにとって特別な表現空間。国籍は様々なようで、アルゼンチン、スペイン、フランス、そしてコスタリカ人のジャグラー達がいる。中には自国で舞台芸術学を学んで、自分を試している人も。場所が場所だけに、当然チップをたくさん受け取るのは難しい。新聞の取材の質問に彼らは、“Lo hacemos porque nos gusta なぜするかって?好きだからだよ” 。

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