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第36話 あー呑気だね〜 その1
 コスタリカ、特に首都サンホセは標高1,000mちょっと。ここは、地図で見ると赤道に近い北緯10度に位置しているとは思えない、1年を通してすがすがしい気候。誰もが口をそろえて「気候がいい」と絶賛する、日本の春と秋のような毎日だ。12月からセマナ・サンタ(イースターホリデー)までの3月から4月にかけては乾季。コスタリカの観光シーズン真っ盛り。学校は12月から1月一杯休暇、2月から新学年が始まるので、この時季は、ビーチ、海外へと旅行に行く人が多い。雨季でも午前中はほとんど快晴という日が多く、午後の数時間ザーと降って、早めにやんでくれると夕焼けが見えて、気持ちのいい雨上がりと木々の香りを楽しめる。

 サンホセの乾季の朝晩の冷え込みは、日中の暑さとは差があり「ここが中米?」と疑うほどの寒さを感じるが、長袖を1枚用意しておけばしのげる程度だ。私は年のせいか、夜、外食する時は、ひざ掛けを持って行かないと冷えてしまうけれど。日中、強風が吹いていたかと思うと、夕方からフワーッと風向きが変わり、少し冷たい風に変わるのも、四季の無いコスタリカにいて一日で春と秋を感じられ、風の香りを楽しめる一時だ。

 我が家は、各部屋に大きな窓がある。その窓から見える景色がとても気に入っている。車が日に日に増えているコスタリカだが、まだ空気は綺麗なようで、山頂の木々がくっきりそびえ立っているのが見える。一日の陽の当たり具合で山々の険しさが違って写る。台所からは早朝、鳥の群れがV字型に群れなして、巣から来たのだろうか、餌を求めて飛んでいき、夕方になると同じようにV字型になって、逆方向に戻るのが観察できる。大きな虹も良く見える。こんなに綺麗に半円を描くものなのかと感激してしまうし、うっすらと2本見える時もある。そんな時は、「ホケー」と料理の手を休めてしまう。

 庭には色々な色をした鳥が休息しに来る。黄緑、黄色、青い鳥。ハチドリも庭の花の蜜を吸いに来てくれる。綺麗な鳥が「つがい」で止まっているのを見つけると、見とれてしまう。家の中には「ヤモリ」がチョロチョロ。これがまた可愛いつぶらな瞳だ。自宅にいても、こんなに自然が一杯のコスタリカ。我が家の大きな窓は、自然を楽しめるスクリーンみたい。

 でも、時にはこの大きな窓ガラスが鳥達の命取りになるのだ。

つづく
 

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