時にはこの大きな窓ガラスが、鳥達の命取りになるのだ。窓から下の階の屋根が見えるのだが、たまに鳥の死骸が横たわっている。なんでこんなところで?と思っていたのだが、ある日その瞬間に遭遇した。「ゴ〜ン!」とガラスに物が当たる音がしたので見てみると、ハチドリが長い舌をペロペロ出し入れしてピクピクしていた。幸いそのハチドリは軽症だったようで、しばらく安静にしていたと思ったら飛んでいって、事なきを得た。
友人も同じ経験をしたのだが、その鳥はもっと気の毒。彼女の家にも大きな窓ガラスがあり、早朝の朝陽で光ってわからなかったのか、ぶつかって庭に落ちてきた。「カポ、カポ」そして、「ゲボッ」と血を吐いて天に召されたそうだ。あまりにも気の毒に思った友人は、庭に手厚く葬った。
先日、庭師が大きな声を出して私を呼ぶので行ってみると、白い壁に黒い物がくっ付いている。よくよく見ると、よく漫画などで悪者が壁にぶつかって、ぺシャンコになり目が大きく見開いている、そんな光景だった。そして、その体が日干し状態に黒光りしていた。何日か経ったのだろうが、羽のようなものも両方に開いている。なんと、それはコウモリだった。夜間、暗闇を飛ぶコウモリが、なんで壁にぶつかったまま付着しているのかわからない。間抜けなコウモリ。
車を走らしていても、猫と違って犬は逆方向を見ながらふらふらと渡ってくるので、犬相手にクラクションを鳴らすことがある。こんな気候だから、犬も呑気にプラプラしてしまうのだろう。
極寒の冬を長年経験しないと、体がダラダラとしてくる。一年中エアコンも必要ないし、衣服は一年中、日本の春秋物で間に合う。寒い冬をしのぐために何かをするなんて必要ない。サンホセ周辺はとにかく気候が抜群。何とも気楽な人生だ。
今日も、我が家の上空「いい天気」、「ノー天気」。 |